孝情青年教会は、教会内の青年学生部という枠を超え、青年達が教会の奉仕と運営の主体として直接参加する新しい形の共同体である。単に青年プログラムを運営するだけでなく、財政や行政に至るまで青年達自身が担い、導いていく構造を持っている。
今年2月初め、TPマガジンはホ・ウンソン未来人材部長とキム・ヨンエ孝情青年教会長に会い、教会設立の過程と青年教会のビジョンについて話を聞いた。〈編集者注〉

青年が主人公となる教会
孝情青年教会の設立は、未来世代のための悩みから始まった。真の父母様が未来世代の育成の重要性を何度も強調される中で、青年世代を中心とした新しい共同体の必要性もますます高まっていった。教会は「次の世代のために何を準備すべきか」という問いに直面することになったのである。そのような過程の中で「青年教会」という夢とビジョンが芽生え、韓国・九里大教会の2030青年世代が十分な基盤となった。こうした要素が重なり合い、青年拠点教会という新しい挑戦が始まった。
孝情青年教会の最大の特徴は、「青年が主人である教会」であるという点だ。一般の教会の青年部が親世代の保護のもとで運営される構造であるのに対し、孝情青年教会は青年達が自ら教会を運営する形を取っている。教会の運営も牧会者が主導するのではなく、定款を基盤として共同体が共に意思決定を行う仕組みとなっている。
多くの青年が教会を離れる理由の一つは、教会の中で自分の役割を見いだせないことにある。教会活動が自分の人生と直接結びついていると感じにくいため、次第に共同体から距離が生まれてしまうのである。孝情青年教会はこの問題を改善するため、青年達に権限と責任の両方を任せた。
教会を準備する過程もまた、青年達の手によって進められた。かつて神韓国第2地区本部として使用されていた建物を、約6〜7か月かけて青年達が自ら整備し、新しく作り上げた。床にタイルを貼り、シリコン作業を行うなど、空間整備から家具の組み立て、インテリアまで一つ一つ手を加えた。ポスターやロゴデザインなどのブランディング作業も青年達が担当した。まるで青年スタートアップを始めるかのように、すべての過程が自発的な参加の中で行われた。


礼拝を超え、青年達の日常が留まる空間
青年教会の設立を準備する中で、ホ・ウンソン未来人材部長とキム・ヨンエ教会長は、教会という空間の意味について改めて考えるようになった。単に礼拝をささげる場所を超えて、教会と共同体の意味について深く思い巡らす時間となったのである。その中で、かつて教会を開拓した先輩食口たちの話を思い出したという。自身のお金と時間を惜しまず共同体を築いた先輩たちの献身を思いながら、孝情青年教会を準備する過程で、その心を少し理解できるようになったという。
そして昨年12月、教会が設立されると、青年達の間にも変化が現れた。教会の運営や方向について共に考えるようになり、自然と共同体に対する責任感と主人意識が強くなった。予算を議論し、プログラムを自ら企画する中で、教会を見る視点も以前とは変わっていった。以前は単なる参加者に過ぎなかったが、今は共同体を共につくり上げていく主人となったことが最大の変化として挙げられる。
空間の変化もやはり重要な特徴である。建物全体が青年のための空間として構成され、礼拝が終わった後も青年達が自由に過ごせる環境が整えられた。多くの教会が礼拝中心の空間にとどまっているのに対し、孝情青年教会はいつでも訪れることができる開かれた空間を目指している。実際、平日の夜に教会の明かりがついていると、大学生や社会人の青年達が自然と立ち寄り、一日の出来事を語り合うこともある。「特別な理由がなくても立ち寄れる教会」。それが青年教会の目指す姿である。
そのため、建物には青年達が気軽に過ごせるさまざまな空間が用意されている。ロビーには誰でも休めるカフェがあり、大学生が勉強したりチーム課題を行ったりできる学習セミナー室も設けられている。幼い子女を持つ若い夫婦が礼拝に参加できるよう、乳幼児ケアルームも別に用意された。
また、青年達が自由に集まり対話できるミーティングルームや、青年バンドが練習できる合奏室も備えられている。教会が単なる礼拝の場所ではなく、青年達の日常の中に自然に溶け込む空間となるように設計されている。





❻孝情青年教会の聖殿 ❼青年たちが直接手がけたインテリア
青年が教会に来る「理由」をつくる
真の父母様は、この新しい青年教会の名前を「孝情青年教会」と名付け、祝福してくださった。孝情青年教会という名前には「孝」と「情」という二つの意味が込められている。「孝」は天の心情に向かう心を意味し、「情」は真の愛の拡大を意味する。
孝情青年教会は、青年達がこのような心情文化を実際の生活の中で体験し、広げていく空間となることを願っている。特に天の父母様の心情を理解し、生活の中で体感できる真の愛の文化を青年世代が経験できるよう、さまざまな活動を準備している。
これから取り組みたいことも多い。短期的には大学生のMTや1日修練会、バンドの定期公演など、さまざまな形の共同体活動を準備している。何より重要な目標は、青年達が経験したこの共同体文化が継続していくよう、システムとして定着させることである。
また、孝情青年教会は地域に関係なく、すべての青年に門戸を開いている。大学進学や就職によって住んでいた地域を離れ、教会から遠ざかってしまう青年が多いためである。孝情青年教会は、そのような青年達が再び食口共同体とつながることのできる拠点となることを期待している。特に孝情青年教会が位置する九里地域は、真の父母様が教育のゆりかごとして築いてくださった場所でもある。青年達が共同体の中で信仰を学び、成長していく空間となることを願っている。
孝情青年教会のパク・ジノ食口は次のように語った。「青年達にとって、教会に行く理由よりも行かない理由の方が多くなっているのが現実です。単に教会に来なさいと言うのではなく、青年達が教会に来たくなる『理由』をつくる共同体でなければならないと思います。」忙しい日常の中で、青年達の生活スタイルや価値観は急速に変化している。孝情青年教会は、その流れの中で青年達に意味ある出会いと経験を提供する共同体になろうとしている。
孝情青年教会は、その「理由」をつくりたいと願っている。青年達がただ立ち寄って去る場所ではなく、互いの心を分かち合える「理由のある共同体」。信仰と友情、笑いと希望が共に流れる空間の中で、青年達の時間がさらに輝くことを願っている。

教会に入ると、孝情青年教会のアイデンティティと方向性をすぐに知ることができる横断幕が掲げられている。
「孝情で一つとなり青年が主導し、
つくり、留まりたく、
また戻って来たくなる教会」
「未来世代が 輝く青年教会、
あなたこそが主人公です。」
誰にでも開かれた共同体、青年が主人となる教会。「青年教会」という新しい希望の挑戦の中で、孝情青年教会がより多くの青年達にとって、教会を訪れる明確な理由となることを願っている。